優駿で繋養している種牡馬の活躍、馬産地の最新ニュースをご紹介いたします。
10月31日、超良血サムライハートが2008年より種牡馬となるべく優駿スタリオンステーションへ入厩致しました。同馬は日本競馬史上最強種牡馬サンデーサイレンスを父に、またオークス(G1)-天皇賞・秋(G1)を制し牝馬にして年度代表馬となったエアグルーヴを母に持つ名血。そして同馬の全姉にはエリザベス女王杯(G1)を連覇したアドマイヤグルーヴ、祖母ダイナカールもオークス馬というまさに筋金入りのクラシック一族であります。馬体も気品に溢れすばらしく、クラブ法人・サンデーサラブレッドクラブにおいて当時2億2,000万円で募集されたのもなるほど頷けます。残念ながら脚部不安により5戦3勝の成績をもってこの度種牡馬入りすることとなりましたが、その潜在能力は必ずや産駒たちに受け継がれることでしょう。2011年のデビューに向けて、名血のドラマは始まりました。
9月25日、名馬ヌレイエフが遺した最後の傑作・ファスリエフが2008年より優駿スタリオンステーションにて供用されることが発表されました。簡単に同馬の経歴を振り返ってみますと、現役2歳時にデビューから不敗の5連勝を飾り、1999年全欧2歳牡馬チャンピオンに選出されました。その後は故障のために残念ながら出走は叶いませんでしたが、種牡馬となってからもその能力は更に輝きを増し、2003年に初年度産駒がデビューいたしますと次々に産駒が勝ち上がり、新種牡馬としてはエンドスウィープの記録(初年度産駒の勝利頭数33頭)を破る34頭の世界記録を樹立いたしました。その年には全欧新種牡馬チャンピオンに輝くばかりでなく全欧2歳チャンピオンサイアーの座も獲得、以降も欧州トップサイアーとして次々と活躍馬を送り出し、現在に至っております。そのファスリエフの導入決定発表後からはシンジケートへの入会申し込みが事務局に殺到、同日中に満口となる等、久々に生産界に大きなインパクトを与えた模様です。尚、ファスリエフの本邦初年度産駒は2011年にデビューを迎える予定です。欧州トップサイアーの底力を是非ご期待下さい。
9月17日、札幌競馬場で行われましたダート重賞・エルムS(Jpn3、ダート1,700m)で、単勝2番人気ながらトップハンデ58Kgを背負ったメイショウトウコン(牡5歳)が格の違いを見せ付ける圧勝劇を演じました。道中は中段から流れに乗り、3コーナー過ぎから進出開始すると、4コーナーでは馬なりのままあっという間の一捲りで先頭を伺い、直線では余禄を残して後続に3馬身半差を付ける勝利。特に上り3F34.5秒という芝並みのタイムを楽々とマークするその走りは、さながらダ-ト版・ディープインパクト(笑)を彷彿とさせるものでありました。この勝利で通算27戦7勝、ダート路線転向後は9戦6勝となり、平安S(G3)・東海S(G2)に続く自身重賞3勝目となりました。小柄な馬体ながら他馬を圧倒するそのスケールの大きな走りからG1制覇はもう手の届くところにあるのは間違いないでしょう。また1頭新たなスターホース誕生の予感がする、そんな見応えあるレースでした。
既に報道されております通り、JRA美浦・栗東トレーニングセンターにおいて馬インフルエンザが発生致しました。この事態を受けJRAでは競馬開催の中止や競走馬の移動制限など、感染拡大防止に向けて各種措置が取られております。当然のことながら競馬開催中止は関係各方面に大きな打撃を与えることとなります。競馬関係者の経済的損失のみならず、競走馬の体調管理及び出走番組の変更、そして何より競馬ファンへ番組を提供出来ないことは残念としか言いようがございません。今は一刻も早い事態の沈静化を見守るばかりです。一方、優駿スタリオンステーションでは日頃より衛生管理には徹底致しておりますが、この様な事態を受け当面の間は馬の移動制限などの措置を講じ更に馬の管理に万全を期すよう努力してまいりたいと存じます。また、HBAサマーセールの開催についてはその推移を注意深く見守っておりましたが、8月20日(月)より予定通り開催の運びとなりました。
2007年優駿スタリオンステーション繋養種牡馬の種付頭数がこの程まとまりました。繋養頭数21頭で計938頭(前年1,085頭)に種付、昨年に比べ微減となったものの日高地区の種馬場ではトップ3を堅持、生産頭数が減少する中で堅実な成績を残すことが出来ました。中でも産駒の大活躍で種付料が高騰したにもかかわらず163頭に種付したキングヘイローが初の日高地区トップサイアーに輝きました。他にも堅実な産駒成績が評価されたマヤノトップガン(143頭)、マーベラスサンデー(117頭)が人気のバロメーターとなる100頭超えを達成し、生産者の皆様から高い評価を受けております。サンデーサイレンス・トニービン・ブライアンズタイム、いわゆる種牡馬御三家と言われた時代は過ぎ、今は種牡馬戦国時代の真っ只中にあります。そんな中で今シーズンはグランデラ、ムーンバラッド、レギュラーメンバーが初産駒をターフへと送り出し、その活躍が期待されます。常に次の時代に目を向けて、優駿スタリオンステーションでは魅力ある種牡馬体制を確立するべく総力を挙げて邁進しています。
6月12日、優駿スタリオンステーションにて繋養中でありました種牡馬コマンダーインチーフが放牧中の事故により死亡致しました。同日午前11時頃にスタリオンスタッフが放牧中の同馬の右後肢に異常を発見、直ちに家畜診療センターへ搬送し診察を致しましたが結果は重度の複雑骨折による予後不良と診断され、やむなく安楽死の処置がとられました。種牡馬デビュー以来多くの活躍馬を送り出し、まだ17歳という年齢で大変残念ではありますが、今は心から冥福を祈りたいと思います。尚、本年の種付頭数は90頭でした。
| 血統 | 1990年生 鹿毛 英国産
父ダンシングブレーヴ、母スライトリーデインジャラス、母の父ロベルト 半兄にウォーニング(全欧チャンピオンマイラー、本邦種牡馬)、従兄弟にレインボウクエスト(全欧古馬チャンピオン、凱旋門賞-G1) |
|---|---|
| 競走成績 | 英愛6戦5勝、1993年全欧3歳牡馬チャンピオン ①英国ダービー-G1 ①愛国ダービー-G1 ③ Kジョージ6世&QエリザベスS-G1 |
| 種牡馬成績 | 1994年より優駿スタリオンステーションにて種牡馬供用、1997年JRA新種牡馬チャンピオンに輝く。 |
| 主な産駒 | アインブライド(最優秀3歳牝馬、阪神3歳牝馬S-G1)、レギュラーメンバー(JBCクラシック-G1、ダービーグランプリ-G1、川崎記念-G1)、マイネルコンバット(ジャパンダートダービー-G1)、スエヒロコマンダー(鳴尾記念-G2、小倉大賞典-G3)、クリールサイクロン(スプリングS-G2、新潟3歳S-G3)、トップコマンダー(日経新春杯-G2)、ハギノハイグレイド(東海S-G22回、アンタレスS-G3)、イブキガバメント(鳴尾記念-G3、朝日チャレンジC-G3)、メイショウキオウ(中京記念-G3)、タマモヒビキ(小倉大賞典-G3)など |
5月20日、中京競馬場で行われましたダート重賞・東海S(G2)で、単勝2番人気に支持されたメイショウトウコンが豪快な末脚を繰り出し快勝、平安S(G3)に続く2度目の重賞タイトルを獲得致しました。レース前半はいつものように後方に位置し、3コーナー過ぎから進出を開始。4コーナーでは先行グループの直後に取り付くと、直線ではメンバー最速となる豪快な末脚で一気に突き抜けました。上り3F36.5秒はダートの良馬場では出色の時計で、今後に向けて可能性を感じさせる見応えあるレースでした。これで通算26戦6勝、ダート路線転向後は8戦5勝と完全なダート適性を示し、440Kg台の小柄な馬体ながら繰り出すその豪快な末脚は混戦のダート界において個性派スターの誕生を予感させます。今後はダート中・長距離路線での活躍が期待されますが、本格化成った同馬には是非G1制覇(ジャパンCダート、フェブラリーS等)の夢を託してみたいと思います。
3月24日、中山競馬場で行われました伝統の一戦・第55回日経賞(G2)で、3番人気に支持されたネヴァブションが居並ぶ重賞ウイナーを力で捻じ伏せ、見事重賞初制覇を飾りました。道中は中段やや後方を折り合いよく追走、4角で先行集団のすぐ直後に取り付くと直線では先に抜け出した1番人気のマツリダゴッホを強襲、最後は追い込んできた後続を抑えての勝利でありました。同馬は昨年3歳時の京成杯(G3)で3着に入る等その高い素質を見込まれておりましたが、ここにきて本格化著しく、準オープン→オープン→G2と3連勝での重賞制覇となりました。軌道に乗った時のこの無敵の快進撃は父マーベラスサンデーを彷彿とさせ、また母系からも更なる飛躍が見込める大器であります。まだまだ伸び行く4歳馬、父の果たせなかった天皇賞制覇に向けて、戦いは今始まりました。
3月7日、船橋競馬場で行われました交流重賞・第52回ダイオライト記念(G2)で、2番人気に支持された中央所属のキクノアローが並居る強豪を相手に4馬身差を付け重賞初勝利を飾りました。道中は中段やや後方を折り合いよく進み、向正面から第3コーナーにかけて2番手まで進出。第4コーナーでは馬なりで先頭に並び掛けると直線では独走態勢となり、最後は後続に4馬身差を付ける圧勝劇でありました。前走は中央の準オープンを勝っての参戦で、この勝利で通算10戦5勝。同馬にとって重賞制覇は初挑戦での勝利となり、この奥を感じさせる勝ちっ振りからは一躍ダート界の新星にまで登り詰めた感さえあります。まだまだ伸び行く4歳牡馬、順調に行けば今後は更に重賞タイトルを増やすのは間違いないでしょう。そしていずれは大きな勲章を・・・・、キングヘイローにまた1頭期待の星が誕生しました。
2月25日、開幕週の阪神競馬場で行われました第51回阪急杯(G3)で、今年の始動戦となりましたプリサイスマシーンがトップハンデ(58Kg)を背負いながらもゴール前鋭く抜け出し優勝、同馬にとって4つ目の重賞制覇となりました。スピード自慢が揃ったこのレース、道中は好位のインコースを折り合いよく進み、直線では馬群を捌くのに多少手間取りましたが、抜け出してからは1完歩毎に前との差を詰め最後はエイシンドーバーと1着を分け合う見応えのあるレースでした。それにしてもマヤノトップガン産駒はこのところ絶好調な走りを見せており、同馬で今年2頭目の重賞ウイナーとなっております。尚、次走は高松宮記念(G1)とのこと。衰えを全く感じさせない古豪プリサイスマシーン、G1制覇の時は確実に近づいてきております。
1月21日、良馬場の京都競馬場で行われた第14回平安S(G3)は、直線勝負に徹したメイショウトウコン(牡5歳)が馬場の大外から一気に伸び14頭をごぼう抜きする豪快な末脚で快勝、一躍ダート路線の主力に名乗りを上げました。ダートに転戦して5戦目での重賞初挑戦となったこの一戦、道中は後方から2番手を折り合いよく追走、4コーナー手前から進出開始すると最後の直線ではメンバー最速の35.1秒という芝並みの上りタイムで一気に突き抜け、重賞初挑戦にして見事栄冠を手に致しました。440キロ台の小柄な馬体ながらその末脚の破壊力はダート路線では屈指の存在、陣営も次走のフェブラリーS(G1)に向けて自信を深めたことでしょう。今が伸び盛りの5歳馬、加えて父マヤノトップガンから受け継いだ成長力を発揮すればG1制覇も夢ではないはず。府中の直線で末脚爆発、こんなシーンを是非見たいものです。
弊社ではお客様のご依頼により、生産馬・所有馬の優勝時の「優勝記念商品」の作成を承っております。「クオカード」「帽子」「ジャンパー」など作成について、お客様のご要望をお気軽にお聞かせ下さい。