10月7日、短距離戦線で鮮烈な走りを見せた快速馬マッドクールが種牡馬として新たなキャリアをスタートする優駿スタリオンステーションに到着しました。

マッドクールは2019年生まれの牡６歳、芦毛、愛国産。父は2024年の英愛チャンピオンサイアーで全欧チャンピオンスプリンターを複数輩出する名種牡馬Dark Angel、母は Mad About You（母の父：Indian Ridge）というスピードと完成度の高さを兼ね備えた国際的な血統背景を持ちます。
現役時代は３戦目での初勝利から４連勝でオープン入りを果たすと、続くシルクロードＳ（Ｇ３）では重賞初挑戦ながら１番人気に支持され、逃げて僅差の３着に好走。 秋にはスプリンターズＳ（Ｇ１）でクビ差の２着に入り、国内トップスプリンターとしての地位を確立しました。 その後、初の海外遠征となる香港スプリント（Ｇ１）では敗れはしましたが、2024年の高松宮記念（Ｇ１）では強豪スプリンターを相手に好位から上り３Ｆ33秒7の末脚で抜け出して見事Ｇ１初制覇を飾りました。また、その年の暮れの阪神カップ（Ｇ２）でも２着に入り、芝1400ｍでも対応力を見せております。 2025年には安田記念（Ｇ１）にも挑戦し、マイル戦でも果敢な競馬を披露しました。しかし、今秋のＧ１戦線を控えた最中に脚元の故障により残念ながら現役を引退、優駿スタリオンステーションでの種牡馬入りが決定しました。

雄大な馬体に父Dark Angel譲りのスピードと完成度の高さを受け継ぐ産駒の誕生に期待が高まります。新種牡馬マッドクールの活躍に是非ご期待ください。