ウエストオーバーが優駿スタリオンステーションで種牡馬入り

昨年の愛ダービーや今年7月のサンクルー大賞を制し、全欧古馬レーティング(タイムフォームレーティング131)でトップに君臨するウエストオーバー(英国産、牡4、父フランケル、母ミラビリス、母の父リアファン)が、来春より北海道新冠町の優駿スタリオンステーションで供用されることになった。

フランケルやエネイブルなど数々の名馬を送る名門ジャドモントファームが生産・所有したウエストオーバーは2歳8月にデビューし、引退レースとなった凱旋門賞まで3シーズンで13戦4勝、2着6回。3シーズン連続で全欧チャンピオンサイアーを確実にするフランケルのトップ産駒として早くから頭角を現し、3歳時は愛ダービーを7馬身差で完勝、4歳となった今年はドバイシーマクラシックでイクイノックスの2着のち、フランス夏のビッグレース、サンクルー大賞を2馬身差で快勝。凱旋門賞ではエースインパクトに続く2着となり、この世代でナンバー1の実力をアピールした。

父のフランケルは、昨年の凱旋門賞馬アルピニスタ、欧州マイルG1に5勝のインスパイラルなど傑出馬を続々と送って欧州生産界に君臨。血統的にも魅力に溢れたウエストオーバーの動向は世界から注目されていた。